今の不況期にあって、下火になっている語学留学。しかし、語学力はこれからの社会へ進出する人々にとって、欠かすことのできないスキルであり、語学留学はそのスキルを磨き、自らのキャリアアップに結びつけるための選ぶべき道の一つと言えるのではないでしょうか。ここでは、特に中国語の習得のために、上海に留学した女性のケースを通して、いかに生きた語学を実際に話されている現地で学ぶことが必要なのかを検証してみたいと思います。
登場する女性は、日本の大学で中国文学を専攻した経験を生かして、就職活動を行ってきましたが、大不況の昨今、なかなか就職が決まらない中で、もう一度中国語を本格的に学んだ上で、それを生かせる商社などへの転身をはかろうと、語学留学の道を選びました。語学留学というものには、公的なものと私的なものとがありますが、いずれの場合にも奨学金や助成制度などが用意されています。彼女は私費留学でしたが、在籍していた大学の奨学金制度を利用した留学ができました。
上海に単身乗り込んだ彼女でしたが、留学先の語学学校は、あまり教育カリキュラムが確立されていないところで、彼女の語学力ではなかなかついていくことができない状況でした。そこで、現地の日本の地方公共団体が運営する駐在所の駐在員の協力で、日本の地方銀行が設置している現地駐在支店で働きながら語学を学ぶという方法を採りました。これは仕事をしながら、生きたビジネス中国語を学べるという一石二鳥のすぐれた語学留学となりました。